●全力妄想少年●
・探偵的女子
「中西さん?あの隣のクラスの理屈っぽい女?」
協力者の出現を、ちょうどその日の放課後行われた定例会議で鈴木さんに報告すると、彼女はあからさまに不愉快そうな態度を見せた。
今年一番の暑さのせいで、もともと機嫌は良くなかったが。
「ああいう頭で恋をするタイプの人間は、絵梨佳あまり好きじゃないんだよね……」
下敷きでバタバタと顔を仰ぎながら鈴木さんは言う。
教室にはまだ数人残っていたので、僕のほうが、聞こえたらどうしよう……とヒヤヒヤしてしまう。
中西さんと知り合いなの?と僕が尋ねると「話したことはないけど印象で分かる」と答えた。
女子は難しいなあ、と僕は頭をぽりぽり掻く。
協力者が増えてたまらなく嬉しいのは僕だけか……。
「まあ、その話しは置いといて。それより絵梨佳から報告があるわ」
協力者の出現を、ちょうどその日の放課後行われた定例会議で鈴木さんに報告すると、彼女はあからさまに不愉快そうな態度を見せた。
今年一番の暑さのせいで、もともと機嫌は良くなかったが。
「ああいう頭で恋をするタイプの人間は、絵梨佳あまり好きじゃないんだよね……」
下敷きでバタバタと顔を仰ぎながら鈴木さんは言う。
教室にはまだ数人残っていたので、僕のほうが、聞こえたらどうしよう……とヒヤヒヤしてしまう。
中西さんと知り合いなの?と僕が尋ねると「話したことはないけど印象で分かる」と答えた。
女子は難しいなあ、と僕は頭をぽりぽり掻く。
協力者が増えてたまらなく嬉しいのは僕だけか……。
「まあ、その話しは置いといて。それより絵梨佳から報告があるわ」