●全力妄想少年●
ノートの片隅に彼女の顔を描いてみる。


だがあまりに下手すぎて、その部分だけ破って捨てた。


きちんと整理整頓された学習机に向かいながら考えるのは、彼女のことばかり。


今ごろ何をしているんだろう。

ちゃんとご飯は食べているんだろうか。

変な男に絡まれていたらどうしよう。

デートに行くとしたら、どこに連れていこうかな。




彼女が溢れ出して止まらない。
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