●全力妄想少年●
「女の人!!朝の7時半ごろ、真理が二階の部屋から道路見下ろしてたら、短いズボンに、胸元が大きく空いた服きてる、凄い綺麗な人が通ったの!!」



「もしかして…」



「そう、真理も、ひょっとして小林くんの言ってた人!?って思って……」



「それで、中西さんどうしたの!?」


思わず大きな声で問い掛けると、それまで息をはあはあ切らしていた中西さんは、大きく深呼吸をして



「ドライヤーをかけた」



と言った。



「はい?」
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