先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
りんside/









涼太「迷子さん、俺に

  恋の相談してみ」







先輩から意外な言葉が

飛んできて、

あたしは少しビックリした。















りん「...迷子さんじゃないです」


涼太「いやいや、迷子だろ」







キリがない会話を少しして、

あたしは相談することに。















りん「あたし好きな人いるんです」


涼太「うん、それさっき確定したよ」







先輩に先輩のこと相談するなんて、

少し可笑しい。















りん「あたしの好きな人、

  彼女さんが居るんです」







あたしがそう言うと、

先輩は少し黙り込んだ。















りん「で、なんか...見ちゃいけない

  シ-ン見ちゃったっていうか―…」


涼太「つまり?」







意地悪みたいに、

恋心を刳り出す先輩。















りん「―――キス、してたんですよ」







あたしは見てしまったの。















涼太「それっていつの話?」







不意に“ついさっき”と

答えようとしたけど、すぐにやめた。















そう答えると、先輩のことだって

解っちゃうから。







りん「___ついこの間です」















軽く嘘をつくと、

先輩は深い恋愛論について







淡々と語り始めた。











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