先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
るいside/









夏乃「るい先輩見て!」


るい「あ、りん、涼太!」







涼太がりんを連れて帰ってきたのは、

捜索を始めて、1時間後。
















涼太「お宅の迷子さんは、

  河川敷に居ましたよ」







グラウンドには、

5時のチャイムが鳴り響いた。















るい「涼太、マジありがとな」


涼太「楽勝で-すよ-」







りんの表情が

妙に複雑なのが、少し気になった。















るい「急に居なくなってどうした?」







家に帰りながら、

りんに聞いた。







りん「あたしね、涼太先輩に

  “お疲れ様でした”って

  言いに行ったじゃん?」















少し辛そうに語るりん。







りん「その時、先輩ベンチに居なくて

  偶然ベンチの裏見たら、

  美流先輩と涼太先輩が___」















そこまで言って、

りんの口は一旦停止した。







るい「なんかしてたか…」


りん「うん…。ちゅ-してた」















だけどすぐに、

りんの顔は笑顔になった。







りん「でもね、涼太先輩が

  “ホントに好きな人なら

  彼女がいようが関係ない。

  もっとメラメラしてないと、

  恋は楽しくねぇんだぞ”って!」















いつも以上に輝くりんの顔。







りん「そう言ってくれたの!」











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