先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
りんside/









片方のドアに身体を隠し、

あたしは耳をすませた。







すると聞こえてきた、

美流先輩の友達の可愛い声。















「てかさ-、美流羨ましい-」


美流「え-、なにがよww」


「いやいや、だって

 今回の男は涼太じゃ-ん!!」







すると美流先輩は、

少し笑いながら言った。















美流「ん-、でも涼太は

  男よけ用の彼氏だからww」







___男よけ…?















夏乃もひどくビックリしている。







「まあね-。美流には、

 本命がちゃんといるもんね!」


「さすが一途!」















___そんな中途半端な気持ちで

涼太先輩と付き合ってるなんて。







あたしの感情は、

もう自分で抑えられなくなっていた。















りん「そんな気持ちで

  涼太先輩と付き合わないでください!」







夏乃「え、え、え、りん!?

  ちょ、バカ。おい、ごらぁ!」















でももう遅い。







先輩たちの目線は、

あたし一直線。















「誰あんた?」


「は、なになになになに!?」







りん「…そんなのおかしい」















そして美流先輩の口元は、

少し笑った。







美流「___は?」











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