先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
りんside/









頭を抱えたあたしは、

学校の帰りに公園に寄った。







そのままベンチに座って、

頭の中を必死に整理する。
















すると聞こえた声。







「また悩んでんの?」
















反射的に振り返ると、

そこには愛しい人の顔。







りん「...先輩」
















仕方なさそうに笑うと、

あたしの隣に座る先輩。







涼太「ほれ、涼太先輩に

  相談タイムだろ」
















なんか悪いなって思いながらも、

あたしはまた








先輩を頼ってしまってた。















涼太「は、なにその女」







名前を伏せて

話をおおまかに話すと、















先輩は驚嘆の声を上げた。







涼太「人間としてどうかしてる」















まさかそれが、

美流先輩だなんて

先輩は夢にも思ってないだろう。







りん「先輩、またあたしに

  救いの一言をください」


涼太「神様扱いだなww」


りん「だってこの前の先輩の

  一言、だいぶ嬉しかったです」















そう言うと、先輩は少し

笑って言った。







涼太「まあ俺の意見は、人を

  想うのもいいけど、必死に

  なりすぎて自分を犠牲にするなよ」


りん「___というと」
















涼太「お前は俺の大事な後輩

  なんだから、お前が

  傷つくの、俺は嫌だ」







___先輩、

あたしのこと好きじゃないのに















どうして







そういうこと言うの___。











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