先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
りんside/









――――1年前。







あたしは初めての応援部の

活動のために、















放課後、校庭の隅で

お兄ちゃんと夏乃と練習をしていた。







そんな時、

後ろから飛んできた声と...















___サッカ-ボ-ル。







頭に激痛を覚え、

あたしはそのまま意識を手放した。















しばらくして目を覚ますと、

そこは保健室。







___誰かが運んでくれたのか。















そっと上半身を起こすと、

ベッドの脇に見えた整った顔。







「気がついた?」















これが涼太先輩との出会いだった。







急に声をかけられて

あたしはただただ呆然としていた。















りん「……あ、全然大丈夫です!」


涼太「よかった...」







ふわっと笑ったその顔に、

あたしは胸を思い切り突かれた。















りん「…ばきゅ-ん」


涼太「え?」


りん「え…あ、いや。何でもないです」


涼太「あんた、面白いね」







それだけ言うと、

涼太先輩は椅子を立った。















涼太「じゃあ頑張ってね、天然ちゃん」







そう言って、あたしの頭を

そっと撫でると、















彼は保健室を出て行った。







涼太先輩に触られた頭は、

熱を出しそうなくらい

熱くなっていった。











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