先 輩 へ 愛 を 叫 べ .。
りんside/









涼太「あんた、もしかしてるいの彼女?」







そう言いながら、

ポケットに手を突っ込んで

あたしの横に座った涼太先輩。















りん「いやいや! 全然そんなんじゃ!」


涼太「え、そうなの?

  よく一緒に喋ってるから、

  そうなのかと思ってた」







そう言いながら、

先輩は長い足を組んだ。















りん「いえ、あたしたちは兄妹なので…」


涼太「え!?」







驚きながら、

あたしの方に顔を向けた先輩。















それからあたしの顔を、

すごい至近距離で見つめてくる。







りん「…な、なんですか///」


涼太「そういえば似てるな-って。

  てか顔真っ赤」















あたしは頬を、両手で隠した。







涼太「でもなんか…見たことあるな」


りん「え?」


涼太「前もあったことある気がする」















一瞬あたしは、

誤解をしてしまいそうになった。







___1年前のこと、

先輩も覚えてくれてるのかって。















りん「…気のせいじゃないですか?」


涼太「…だよな」







そう言いながら、

先輩はあたしから目線を外した。















先輩は美流先輩しか

見えてないのかな。







あたしも、先輩の視界に入りたい。















先輩にとって、

かけがえのない人になりたい。







そう願うことしか、

あたしには出来ないのかな。











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