ふたり

―徒然―


 あれから少し距離の縮まったあたしとすばる。



 なぜか毎日のようにメールをしている。


 それは仕事の事であったりなかったり。



 それをなおに話すと


 「おぐッチって店の女の子と必要以上に
  連絡とらねぇはずだけどなぁ…」



 なんてブツブツ言っていた。




 あれからふたつ分かった事がある。


 どうやらすばるは人見知りらしい事。


 あたし意外にはあんなに
 喋らない事。





 あたしにも店の中で友達ができた。


 ユリカって言って
 2つ下のかわいい子。



 ユリカは言う。



 「なぁんか仲いいよね。
  小栗と雅!!」


 「そそそんな事ないしね!!」


 「なにぃ~?明らか同様してんじゃん!!」


 「ぜぇんっぜん!!そんな事ないよ!!」


 「まぁ確かにねぇ-。小栗かっこいいもん。
  まっ、あたしはタイプじゃないけど♪」


 「だからそんなんじゃないって!!」




 とか言いつつ…


 まんざらでもないあたし。



 ユリカとそんな話をしていると
 後ろから頭を叩かれた。


 「いった!!誰!?」


 「ゴメン♪ちっちゃて見えへんかった★」



 「っっっすばる-!!」




 こんな感じで毎日楽しかった。


 それはきっと、すばるのおかげ。



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