ふたり


 「今日の出勤9時で★」



 失礼男の昴からのメール。


 生憎あたしは今日は休みだ!!
 担当だったら覚えとけ!!


 「休み。」



 一言だけ入れたメールを返す。



 そしてすぐに返信があった。



 「む~り~!!来てくれやんと困る!!」




 そんなもん知るか!!
 あたしはもとから今日は休みだ!!
 アイツが困ろうが知ったこっちゃない。




 と心の中で言ってメールは無視。




 すると…




 着信<すばる>




 まぢしつこい…




 ピッッ!!



 通話もせずに切った。




 ホントやだ。
 この人と関わりたくない。


 確かにかっこいいし
 店の女の子にも人気あるみたいよ!?
 でもあたしは無理!!
 やたら意地悪しにくるし…
 絶対目ぇつけられてんのよ!!





 そうだ…
 なおに担当変えれないか相談してみよ。





 そう思ってなおに電話をかけてみた。




 …が!!出ない!!
 こんな時に限って!!




 「うぜぇ…」




 …RRRR…



 なお!?
 かと思いきや…



 着信<すばる>





 「なんなのよ!!」



 ピッッ



 「もしもし。」


 「こら-っ!!電話きんなや!!」




 「…電波悪いの。」


 「嘘つけぇ!!
  こっちは心配して電話したっちゅ-のに…」


 「はぁ?何で心配なんか…」


 「田上くんからちょこっと話聞いとってん。
  1年前の話とか…」




 正直、何であんたに心配されなきゃなんないの
 とか色々思った。


 けど言葉が出てこなかった…






 また思い出す…




 あの雨の日のキヲク





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