毒舌紳士に攻略されて
「関係あんじゃん!俺は親父とは違って純粋なんだよ」
「確かにみっちゃんと比べたら、元気はものすごく純粋よね!しかもちゃんとこうやって私達にめぐみちゃんのことを紹介してくれたし」
「だろ?」
坂井君に賛同するようにお母さんも一緒になって、お父さんを責め立てる。
お父さんはというと、全てが図星なのか何も言い返せないといった様子。
突如始まってしまった坂井家の言い争いを、ただ目の前で見つめるだけしかできない私……。
どうしよう。なにか言った方がいい?
いや、でもここは変に口を出さない方がいいよね?
そもそも私は、ここにいるべきではないような気がしてならない。
いまだに言い争いしている三人をカップを手にしたまま見守っていると、急に坂井君は私の肩を抱き寄せたものだから、カップに残っていた紅茶が少し零れてしまった。
「ちょっと坂井君!?」
さすがに声を荒げてしまったものの、坂井君は私の肩を抱き寄せたまま前を見据えていた。
あまりに真剣な面持ちに、怒りなどどこかへ飛んでいってしまい、やってきたのは胸の高鳴り。
「とにかく俺は真剣だから。佐藤には俺を好きになってもらって結婚する。つーか絶対するし」
「……っ!」
「確かにみっちゃんと比べたら、元気はものすごく純粋よね!しかもちゃんとこうやって私達にめぐみちゃんのことを紹介してくれたし」
「だろ?」
坂井君に賛同するようにお母さんも一緒になって、お父さんを責め立てる。
お父さんはというと、全てが図星なのか何も言い返せないといった様子。
突如始まってしまった坂井家の言い争いを、ただ目の前で見つめるだけしかできない私……。
どうしよう。なにか言った方がいい?
いや、でもここは変に口を出さない方がいいよね?
そもそも私は、ここにいるべきではないような気がしてならない。
いまだに言い争いしている三人をカップを手にしたまま見守っていると、急に坂井君は私の肩を抱き寄せたものだから、カップに残っていた紅茶が少し零れてしまった。
「ちょっと坂井君!?」
さすがに声を荒げてしまったものの、坂井君は私の肩を抱き寄せたまま前を見据えていた。
あまりに真剣な面持ちに、怒りなどどこかへ飛んでいってしまい、やってきたのは胸の高鳴り。
「とにかく俺は真剣だから。佐藤には俺を好きになってもらって結婚する。つーか絶対するし」
「……っ!」