毒舌紳士に攻略されて
「だって普段の坂井君からは想像もつかないじゃない?でもね、逆にそれがいいなって思ったの。仕事もできるし紳士的なのもいいと思うけどね、それ以上に坂井君の過去の話を聞いて、いいなって思えた」
「佐藤……」
「なんかその……うまく言えないんだけど、坂井君にとっては消したい過去かもしれないけれど、私はその話を聞いて坂井君のこと、いいなって思えたよ。素敵な話だと思った」
可愛いって思ったのがなによりの証拠。
苦手で好きにならない人だったのに、“可愛い”と思ってしまったのだから。
「だからそんなに気にしなくてもいいと私は思う。……むしろみんなに言いふらしてもいいんじゃない?みんな坂井君に対する見方が変わるよ!」
力説するかのように言うものの、坂井君は終始目を見開き驚いたまま。
あれ……?けっこう自分なりにいいこと言ったつもりだけど、そうでもなかった?
落ち込む坂井君を元気づけたくて頑張って言ったものの、どうやら坂井君には届かなかったようだ。
そう思っていたけれど、次の瞬間なぜか坂井君は大きな声で笑い出した。
「佐藤……」
「なんかその……うまく言えないんだけど、坂井君にとっては消したい過去かもしれないけれど、私はその話を聞いて坂井君のこと、いいなって思えたよ。素敵な話だと思った」
可愛いって思ったのがなによりの証拠。
苦手で好きにならない人だったのに、“可愛い”と思ってしまったのだから。
「だからそんなに気にしなくてもいいと私は思う。……むしろみんなに言いふらしてもいいんじゃない?みんな坂井君に対する見方が変わるよ!」
力説するかのように言うものの、坂井君は終始目を見開き驚いたまま。
あれ……?けっこう自分なりにいいこと言ったつもりだけど、そうでもなかった?
落ち込む坂井君を元気づけたくて頑張って言ったものの、どうやら坂井君には届かなかったようだ。
そう思っていたけれど、次の瞬間なぜか坂井君は大きな声で笑い出した。