毒舌紳士に攻略されて
十二月に入ってからは余計に営業部は忙しいらしく、ここ最近では全く音信不通状態だ。
忙しいのはうちの部署だって同じなのに、な。
ましてや私なんて、嫌がらせで先輩達から仕事を押し付けられているというのに……!
「連絡くれないってことは、きっとそれだけの気持ちだったんだよ。……きっとただの気まぐれだよ」
琴美の前ということもあり、つい強がりなことを言ったものの、内心ではなぜか寂しくて仕方なかった。
坂井君は苦手だ。またあんな思いをするくらいなら、絶対好きになんてならない方がいいって思っていたし、なにより彼と坂井君はどことなく似ている。
だから何度も心のブレーキをかけてきた。
でも、琴美の言葉に向き合ってみるのもいいのかもしれない。……そう思うけれど、肝心の坂井君からは全く連絡がない。
これって単純に私に飽きてしまったことを意味するのではないだろうか?
一人そんなことをグルグル考えてしまっていると、急に琴美はお腹を抱えて笑い出した。
忙しいのはうちの部署だって同じなのに、な。
ましてや私なんて、嫌がらせで先輩達から仕事を押し付けられているというのに……!
「連絡くれないってことは、きっとそれだけの気持ちだったんだよ。……きっとただの気まぐれだよ」
琴美の前ということもあり、つい強がりなことを言ったものの、内心ではなぜか寂しくて仕方なかった。
坂井君は苦手だ。またあんな思いをするくらいなら、絶対好きになんてならない方がいいって思っていたし、なにより彼と坂井君はどことなく似ている。
だから何度も心のブレーキをかけてきた。
でも、琴美の言葉に向き合ってみるのもいいのかもしれない。……そう思うけれど、肝心の坂井君からは全く連絡がない。
これって単純に私に飽きてしまったことを意味するのではないだろうか?
一人そんなことをグルグル考えてしまっていると、急に琴美はお腹を抱えて笑い出した。