毒舌紳士に攻略されて
思い出してはクスリと笑えてしまう。
「本当……どこの国の人なのよ」
誰もいないというのに、ついひとり言が出てしまいハッと我に返る。
やだ、私ってばなにやっているのよ。こんな誰もいないところで一人で笑ったり呟いたり!
自分の言動が信じられなくて慌てて歩き出した。
そもそも全ては坂井君が悪いんだ。きっとそうだ。
勝手に坂井君のせいにして最寄り駅に到着し、いつもの満員電車に乗り込んだ。
そしてどうにか場所を確保し、電車に揺られる中考えてしまうのは坂井君のこと。
昨夜は琴美に今まで話せなかったことを話すことができて、すっかりと気持ちは軽くなったし、少しばかり前向きになってもいいんじゃないかって思えた。
それにお酒の力も加わったからかもしれない。
帰宅後、今思い出してもあり得ないくらい断端な行動に出てしまったんだ。
駅に到着すると一旦人の波は引き、さらに沢山の人の波に襲われる。
それでもなんとか出口側の比較的安定した場所を確保しつつ、スマホを取り出した。
そして見てしまうのはメール。
「本当……どこの国の人なのよ」
誰もいないというのに、ついひとり言が出てしまいハッと我に返る。
やだ、私ってばなにやっているのよ。こんな誰もいないところで一人で笑ったり呟いたり!
自分の言動が信じられなくて慌てて歩き出した。
そもそも全ては坂井君が悪いんだ。きっとそうだ。
勝手に坂井君のせいにして最寄り駅に到着し、いつもの満員電車に乗り込んだ。
そしてどうにか場所を確保し、電車に揺られる中考えてしまうのは坂井君のこと。
昨夜は琴美に今まで話せなかったことを話すことができて、すっかりと気持ちは軽くなったし、少しばかり前向きになってもいいんじゃないかって思えた。
それにお酒の力も加わったからかもしれない。
帰宅後、今思い出してもあり得ないくらい断端な行動に出てしまったんだ。
駅に到着すると一旦人の波は引き、さらに沢山の人の波に襲われる。
それでもなんとか出口側の比較的安定した場所を確保しつつ、スマホを取り出した。
そして見てしまうのはメール。