毒舌紳士に攻略されて
「めぐみは黙ってて!こういう人達は一回ちゃんと言わないと分からないんだよ!」

「なんですって!?」

宥めるつもりがますます琴美を興奮させてしまい、そして先輩達までも怒らせてしまう始末。
こんなはずじゃなかったのに。私がただ謝れば済むだけの話だったのに!

一色触発の雰囲気の中、声を張り上げ中に割って入った。

「あのっ!請求書は私のミスです。……すみませんでした」

私のせいで琴美まで先輩達に嫌がらせされてしまっては困る。
そう思い、勢いよく立ち上がり頭を下げた。

「昨日なかなか終わらず急いで作ったから、きっと見落としてしまっていたんだと思います。ご迷惑おかけしてしまい、本当にすみませんでした」

頭を下げたままひたすら謝ると、先輩達もスッキリしたのか「まぁ、分かればいいのよ」と口々に言い出した。

「ちょっとめぐみ!」

だけど琴美だけはいまだに納得いかないようで、頭を下げたままの私の身体を揺さぶってきた。
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