毒舌紳士に攻略されて
なにを聞いているのか自分でも分からないというのに、坂井君には伝わってくれたようで、少しだけ目尻に皺を作って微笑んだ。
「それは昨日の夜、佐藤から連絡してくれたからだよ。すっげ嬉しかった」
そう言うと坂井君は本当に嬉しそうにはにかんだものだから、こっちまで照れてしまった。
「それに佐藤からの初メールだったじゃん?嬉しさのあまり、記念に保護っちまったし」
「……っ!」
次の瞬間、コツンと自分の額に触れたのは坂井君の額だった。
瞳の色がはっきり見えてしまう距離に、カッと顔は熱くなってしまった。
そんな私を見てか、坂井君は可笑しそうにクスクスと笑いながら、「照れてるの?」と煽ってきたものだから、つい可愛げのないことを言ってしまった。
「でっ、でも昨日素っ気なかったじゃない。たった一言しか返事くれなかったし!」
そうだよ、素気なかった。
勇気を出してメールを送ったというのに、坂井君はすごく素気なかった。
「それは昨日の夜、佐藤から連絡してくれたからだよ。すっげ嬉しかった」
そう言うと坂井君は本当に嬉しそうにはにかんだものだから、こっちまで照れてしまった。
「それに佐藤からの初メールだったじゃん?嬉しさのあまり、記念に保護っちまったし」
「……っ!」
次の瞬間、コツンと自分の額に触れたのは坂井君の額だった。
瞳の色がはっきり見えてしまう距離に、カッと顔は熱くなってしまった。
そんな私を見てか、坂井君は可笑しそうにクスクスと笑いながら、「照れてるの?」と煽ってきたものだから、つい可愛げのないことを言ってしまった。
「でっ、でも昨日素っ気なかったじゃない。たった一言しか返事くれなかったし!」
そうだよ、素気なかった。
勇気を出してメールを送ったというのに、坂井君はすごく素気なかった。