毒舌紳士に攻略されて
次々と坂井君の口から出る意外な言葉に、呆気にとられてしまう。
だってそんなこと言われたのは初めてだから――。
女友達から言われたことはあるけれど、それはきっと本心じゃなかったことくらい大人になればなるほど分かる。
その分男子は素直に思ったことを口にしてくる。
だから現に言われたのだ。高校生の時、トラウマになるように――……。
なのに坂井君は私のおでこを見ても、『可愛い』と言う。
しかも冗談でもお世辞でもなく、真顔で言う。
嬉しいとかを通り越して驚きしかない。だってまさかそんな風に言ってくれるなんて思わなかったから……。
坂井君はそっとかき上げていた前髪を下ろし、整えてくれた。
そしてまた殺し文句を言ってきたんだ。
「まぁ……別に隠したままでもいっか。こういうの、俺だけが知っていればいいし」
「……っ!」
もう本当、一時間も経たないうちに何度言葉を失っただろうか。
だってそんなこと言われたのは初めてだから――。
女友達から言われたことはあるけれど、それはきっと本心じゃなかったことくらい大人になればなるほど分かる。
その分男子は素直に思ったことを口にしてくる。
だから現に言われたのだ。高校生の時、トラウマになるように――……。
なのに坂井君は私のおでこを見ても、『可愛い』と言う。
しかも冗談でもお世辞でもなく、真顔で言う。
嬉しいとかを通り越して驚きしかない。だってまさかそんな風に言ってくれるなんて思わなかったから……。
坂井君はそっとかき上げていた前髪を下ろし、整えてくれた。
そしてまた殺し文句を言ってきたんだ。
「まぁ……別に隠したままでもいっか。こういうの、俺だけが知っていればいいし」
「……っ!」
もう本当、一時間も経たないうちに何度言葉を失っただろうか。