毒舌紳士に攻略されて
最低なクリスマスイブ
「めぐみーまだ決まらないの?」
「だって全然なにがいいのか分からないんだもの」
クリスマスイブ前日、つまり今日は天皇誕生日の日。
会社は祝日で休み。そんな休日に激混み覚悟で琴美と二人、近くの大型ショッピングモールへと来ていた。
「私はなんでも喜んでくれると思うけどなぁ」
「そうは言っても適当には選べないじゃない」
訪れていたのはメンズショップ。
ここでかれこれ一時間は迷っている。
つい数日前、同期会がまさかの親睦会という名の合コンとなり、そこで高校時代トラウマを植え付けられた石川君と再会してしまった。
でも坂井君のおかげで石川君とちゃんと話せることができて、そしてそんな坂井君のことをはっきり好きだ認識してしまったんだ。
あの日は車で家まで送ってくれたものの、緊張とドキドキのあまり何を話したか覚えていない。
でも認識してしまった途端に気持ちは勝手に膨れ上がっていき、坂井君の何気ない言葉や仕草に、ドキドキしたり嬉しくなったり。
そして帰ってしまうと酷く寂しい気持ちに襲われてしまった。
「だって全然なにがいいのか分からないんだもの」
クリスマスイブ前日、つまり今日は天皇誕生日の日。
会社は祝日で休み。そんな休日に激混み覚悟で琴美と二人、近くの大型ショッピングモールへと来ていた。
「私はなんでも喜んでくれると思うけどなぁ」
「そうは言っても適当には選べないじゃない」
訪れていたのはメンズショップ。
ここでかれこれ一時間は迷っている。
つい数日前、同期会がまさかの親睦会という名の合コンとなり、そこで高校時代トラウマを植え付けられた石川君と再会してしまった。
でも坂井君のおかげで石川君とちゃんと話せることができて、そしてそんな坂井君のことをはっきり好きだ認識してしまったんだ。
あの日は車で家まで送ってくれたものの、緊張とドキドキのあまり何を話したか覚えていない。
でも認識してしまった途端に気持ちは勝手に膨れ上がっていき、坂井君の何気ない言葉や仕草に、ドキドキしたり嬉しくなったり。
そして帰ってしまうと酷く寂しい気持ちに襲われてしまった。