毒舌紳士に攻略されて
さっきから色々な商品を手に取って見るものの、どれもしっくりこない。
そもそもな話、私は坂井君がどんなものが好きかとか、いつも何を愛用しているのか、とか。
そういった肝心なことが何ひとつ分かっていない。
「坂井君、なにをあげたら喜んでくれるんだろう」
なかなか決まらず溜息と共に漏れてしまった声。
するとすかさず琴美が口を挟んできた。
「だからめぐみから貰えるものなら、なんでも嬉しいって!男なんてそういうものなの!」
「そっ、そうなの?」
「そうそう!だからもうなんでもいいじゃん!あっ、これなんてどう?」
よっぽどお腹が空いているのか、適当に言って琴美が手にしたのはシンプルなデザインの名刺入れ。
「あ……いいかも」
「嘘っ!……あっそっ、そうでしょ!?」
慌てる琴美を余所に、手にしている名刺入れを受け取りマジマジと見る。
坂井君、営業部だしきっと名刺を差し出す機会とか沢山あるはず。
これなら実用性もあるし、なによりいつも使ってもらえるよね。
そもそもな話、私は坂井君がどんなものが好きかとか、いつも何を愛用しているのか、とか。
そういった肝心なことが何ひとつ分かっていない。
「坂井君、なにをあげたら喜んでくれるんだろう」
なかなか決まらず溜息と共に漏れてしまった声。
するとすかさず琴美が口を挟んできた。
「だからめぐみから貰えるものなら、なんでも嬉しいって!男なんてそういうものなの!」
「そっ、そうなの?」
「そうそう!だからもうなんでもいいじゃん!あっ、これなんてどう?」
よっぽどお腹が空いているのか、適当に言って琴美が手にしたのはシンプルなデザインの名刺入れ。
「あ……いいかも」
「嘘っ!……あっそっ、そうでしょ!?」
慌てる琴美を余所に、手にしている名刺入れを受け取りマジマジと見る。
坂井君、営業部だしきっと名刺を差し出す機会とか沢山あるはず。
これなら実用性もあるし、なによりいつも使ってもらえるよね。