毒舌紳士に攻略されて
それでもやっぱり自分の気持ちはちゃんと伝えたいって思う。
琴美の言う通り、明日は記念日になるといいな。
「めぐみ、終わりそう?」
「……なんとか」
迎えた十二月二十四日。
あと二日で今年の勤務が終わり、年末休暇に入ってしまうため、経理部の忙しさも半端ではない。
ひたすらパソコンと向き合っているというのに、終わりが見えてこないのだ。
でも坂井君との待ち合わせ時間は十九時だし、それまでにはどうにか間に合いそうだ。
「琴美の方はどうなの?」
琴美も朝からずっとパソコンと睨めっこ状態だ。
きっと健太郎君と約束しているはず。間に合うのかな?
「どうにか……。それにしてもうちら要領悪すぎじゃない?同じ仕事量か、それ以上をやっている先輩達、さっきからルンルンしながら上がっていっちゃうし」
「かもね」
そうなのだ。先ほどから次々と先輩達は上がっていく。
所詮私達は新入社員。全てが初めて尽くしで手探り状態だ。
基本は教えてもらえたものの、そこからうまく自分のやり方でみんな仕事をしているんだろうな。
「こればっかりは慣れるしかないね」
「そうだね」
琴美と互いに深く息を漏らしつつも、急いで残りの仕事に取り掛かった。
琴美の言う通り、明日は記念日になるといいな。
「めぐみ、終わりそう?」
「……なんとか」
迎えた十二月二十四日。
あと二日で今年の勤務が終わり、年末休暇に入ってしまうため、経理部の忙しさも半端ではない。
ひたすらパソコンと向き合っているというのに、終わりが見えてこないのだ。
でも坂井君との待ち合わせ時間は十九時だし、それまでにはどうにか間に合いそうだ。
「琴美の方はどうなの?」
琴美も朝からずっとパソコンと睨めっこ状態だ。
きっと健太郎君と約束しているはず。間に合うのかな?
「どうにか……。それにしてもうちら要領悪すぎじゃない?同じ仕事量か、それ以上をやっている先輩達、さっきからルンルンしながら上がっていっちゃうし」
「かもね」
そうなのだ。先ほどから次々と先輩達は上がっていく。
所詮私達は新入社員。全てが初めて尽くしで手探り状態だ。
基本は教えてもらえたものの、そこからうまく自分のやり方でみんな仕事をしているんだろうな。
「こればっかりは慣れるしかないね」
「そうだね」
琴美と互いに深く息を漏らしつつも、急いで残りの仕事に取り掛かった。