毒舌紳士に攻略されて
突拍子もない話に、間抜けな声が出てしまった。
そんな私を目の前にしても、琴美はさも当たり前かのように話を続ける。
「だってそうじゃない。普通好きでもなんでもない女の家まで迎えに行く?しかも毎朝!」
「いや、だからそれはきっと同期会の幹事だからで……」
そうだよ、あり得ない。
あの坂井君が私を……なんて恐れ多すぎる。
「いやいや普通に考えてそれしかあり得ないでしょ!しかも坂井って営業部だし、なにかと忙しいじゃない?それなのにいそいそと毎朝迎えに行くなんて、本当に紳士的!」
「ちょっと琴美……」
勝手に自己完結して「坂井ってば男前!」なんて絶賛しちゃっている。
こういうのが一番困る。
「あのさ、勝手に妄想するのはいいけどくれぐれも他の人に言いふらしたりしないでよね?」
坂井君は我が社の人気ナンバーワンだ。
そんな彼はいまだに浮いた話がない。だからこその人気ナンバーワンなのかもしれないけれど、もしその彼に噂が上がったら、きっと大騒ぎになるはず。
しかもその相手が私なんてことになったら……考えただけでも恐ろしい!
そんな私を目の前にしても、琴美はさも当たり前かのように話を続ける。
「だってそうじゃない。普通好きでもなんでもない女の家まで迎えに行く?しかも毎朝!」
「いや、だからそれはきっと同期会の幹事だからで……」
そうだよ、あり得ない。
あの坂井君が私を……なんて恐れ多すぎる。
「いやいや普通に考えてそれしかあり得ないでしょ!しかも坂井って営業部だし、なにかと忙しいじゃない?それなのにいそいそと毎朝迎えに行くなんて、本当に紳士的!」
「ちょっと琴美……」
勝手に自己完結して「坂井ってば男前!」なんて絶賛しちゃっている。
こういうのが一番困る。
「あのさ、勝手に妄想するのはいいけどくれぐれも他の人に言いふらしたりしないでよね?」
坂井君は我が社の人気ナンバーワンだ。
そんな彼はいまだに浮いた話がない。だからこその人気ナンバーワンなのかもしれないけれど、もしその彼に噂が上がったら、きっと大騒ぎになるはず。
しかもその相手が私なんてことになったら……考えただけでも恐ろしい!