毒舌紳士に攻略されて
だけどデートを重ねても進んだことといえば、手を繋いだことぐらいだ。
あれからお母さんとお父さんにきつく言われたのか、一切なにもしてこない。
最初はデートのたびにドキドキしてしまっていたし、心の準備ができていなくてどうしよう!って思っていたけれど、一ヵ月経った今となっては、それなりに心の準備はできている。
なのにしてくれないのは、ちょっぴり寂しい気持ちもあるけど……。
「めぐみ、隣いい?」
「坂井君!」
さり気なく隣の席に座ると、私にしか見せない優しい顔を見せる。
好きな人がいて、思いが通じ合って。
そして名前で呼ばれちゃうし、こうやって優しい顔を見せられてしまったら、これだけで満足してしまう。
だから今は、この幸せを充分噛みしめていよう。そう思える。
「今から休憩なの?」
「あぁ、どうにか上がれたって感じ」
もう半分は休憩時間過ぎているというのに、相変わらず忙しいんだな。
あれからお母さんとお父さんにきつく言われたのか、一切なにもしてこない。
最初はデートのたびにドキドキしてしまっていたし、心の準備ができていなくてどうしよう!って思っていたけれど、一ヵ月経った今となっては、それなりに心の準備はできている。
なのにしてくれないのは、ちょっぴり寂しい気持ちもあるけど……。
「めぐみ、隣いい?」
「坂井君!」
さり気なく隣の席に座ると、私にしか見せない優しい顔を見せる。
好きな人がいて、思いが通じ合って。
そして名前で呼ばれちゃうし、こうやって優しい顔を見せられてしまったら、これだけで満足してしまう。
だから今は、この幸せを充分噛みしめていよう。そう思える。
「今から休憩なの?」
「あぁ、どうにか上がれたって感じ」
もう半分は休憩時間過ぎているというのに、相変わらず忙しいんだな。