毒舌紳士に攻略されて
番外編:彼女を攻略!
幼い頃、よく母ちゃんは言っていた。
「初恋は実らないものなのよ」と――……。
あの頃に戻れるのなら、母ちゃんに言ってやりたい。
「初恋だって、実る時は実るんだ」って――……。
「坂井君、これ……」
狭い車内の中で助手席に座る彼女、めぐみは照れくさそうに可愛らしくラッピングされた箱を差し出してきた。
めぐみと付き合い初めて一ヵ月と約半分。
時は二月中旬に差し掛かり、寒さもピークを迎えていて、いくら車内と言えど夜のこの時間では、さすがに暖房をつけないと寒くて凍えてしまいそうだった。
フロントガラスもあいにく寒さで凍ってしまっていて、エンジンが温まるまで待っていた時だった。
急にめぐみが箱を差し出してきたのは――。
は?なんだ、これ。
俺、今日が誕生日じゃねぇし……。
どう見てもプレゼントらしき物を前に、どうしてめぐみがこれを渡してきたのか考えてしまていると、めぐみはしどろもどろながら、付け加えてきた。
「初恋は実らないものなのよ」と――……。
あの頃に戻れるのなら、母ちゃんに言ってやりたい。
「初恋だって、実る時は実るんだ」って――……。
「坂井君、これ……」
狭い車内の中で助手席に座る彼女、めぐみは照れくさそうに可愛らしくラッピングされた箱を差し出してきた。
めぐみと付き合い初めて一ヵ月と約半分。
時は二月中旬に差し掛かり、寒さもピークを迎えていて、いくら車内と言えど夜のこの時間では、さすがに暖房をつけないと寒くて凍えてしまいそうだった。
フロントガラスもあいにく寒さで凍ってしまっていて、エンジンが温まるまで待っていた時だった。
急にめぐみが箱を差し出してきたのは――。
は?なんだ、これ。
俺、今日が誕生日じゃねぇし……。
どう見てもプレゼントらしき物を前に、どうしてめぐみがこれを渡してきたのか考えてしまていると、めぐみはしどろもどろながら、付け加えてきた。