毒舌紳士に攻略されて
もちろん今日ばかりは定時を過ぎると営業部の彼が、わざわざ総務部まで足を運んでくれたが、仕事が終わっておらず先に会場へ向かってもらっていたものの、思いの外時間ギリギリになってしまい、今に至る。
「もう早い奴は何人か来ているぜ」
「……すみません」
店内へ入っていくものの、ひたすら謝るしかできない。
幹事のくせに肝心な時、仕事しなかったわけだし。
「お会計云々は全てやらせて頂きます」
「当たり前だ」
バッサリと言い捨てると、靴箱に靴をしまいさっさと行ってしまった。
その姿を見送りながらも、唖然と立ち尽くしてしまう。
しっ、信じられない!
あれでよく私に「彼氏に俺なんてどう?」なんて言えたものだ!
普通、彼氏だったら彼女に対してあんな態度取る!?確かに遅れてきた私も悪いけど、あれはないでしょ!
さっきまでの罪悪感などどこかへ吹っ飛んでしまい、苛々をぶつけるように乱暴にミュールをしまい、坂井君の後を追い掛ける。
下見はしたし、席は知っている。
大人数でもゆったりと寛げる広さで、料理も申し分なかった。
同期の中には呑めない人もいるから、毎回場所を決める際、料理はけっこう大事だったりする。
「もう早い奴は何人か来ているぜ」
「……すみません」
店内へ入っていくものの、ひたすら謝るしかできない。
幹事のくせに肝心な時、仕事しなかったわけだし。
「お会計云々は全てやらせて頂きます」
「当たり前だ」
バッサリと言い捨てると、靴箱に靴をしまいさっさと行ってしまった。
その姿を見送りながらも、唖然と立ち尽くしてしまう。
しっ、信じられない!
あれでよく私に「彼氏に俺なんてどう?」なんて言えたものだ!
普通、彼氏だったら彼女に対してあんな態度取る!?確かに遅れてきた私も悪いけど、あれはないでしょ!
さっきまでの罪悪感などどこかへ吹っ飛んでしまい、苛々をぶつけるように乱暴にミュールをしまい、坂井君の後を追い掛ける。
下見はしたし、席は知っている。
大人数でもゆったりと寛げる広さで、料理も申し分なかった。
同期の中には呑めない人もいるから、毎回場所を決める際、料理はけっこう大事だったりする。