毒舌紳士に攻略されて
「嫌よ。第一文句ナシっていう条件でクジで決めたこと、忘れたの?」
「それは分かっているけど……」
まさか夢にも思わなかったじゃない?十五分の一の確率に見事当たってしまうなんて。
「やっぱ坂井君と一緒に幹事やるの、嫌っていうかさ……」
一度決まったことに今まで私は何度もこうして子供じみた反発をしてきた。
そのたびに琴美は「諦めなさい」って言ってきたものの、さすがに今日になってまで往生際の悪い私には、心底呆れたようで大きな溜息を漏らした。
そして打ち込む手を休め、私の方を向いては鋭い眼差しを送ってきた。
「めぐみさ、これも何度も言っているけど、みんな誰もが坂井と一緒に幹事をやりたかったんだよ?なのにどうしてあんたはそれほど嫌がるかな?」
「だって……なんか苦手だし」
しどろもどろになりながらも言うと、琴美はまた大きな溜息を漏らした。
「その言葉、きっと社内中の女性社員を敵に回しているわよ?いいから早く行きなさい!もう行かないとさすがにマズイんじゃないの?」
言われるがまま時間を確認すると、十八時になろうとしていた。
「本当だ、やばい」
坂井君との待ち合わせ時刻は十八時。
「それは分かっているけど……」
まさか夢にも思わなかったじゃない?十五分の一の確率に見事当たってしまうなんて。
「やっぱ坂井君と一緒に幹事やるの、嫌っていうかさ……」
一度決まったことに今まで私は何度もこうして子供じみた反発をしてきた。
そのたびに琴美は「諦めなさい」って言ってきたものの、さすがに今日になってまで往生際の悪い私には、心底呆れたようで大きな溜息を漏らした。
そして打ち込む手を休め、私の方を向いては鋭い眼差しを送ってきた。
「めぐみさ、これも何度も言っているけど、みんな誰もが坂井と一緒に幹事をやりたかったんだよ?なのにどうしてあんたはそれほど嫌がるかな?」
「だって……なんか苦手だし」
しどろもどろになりながらも言うと、琴美はまた大きな溜息を漏らした。
「その言葉、きっと社内中の女性社員を敵に回しているわよ?いいから早く行きなさい!もう行かないとさすがにマズイんじゃないの?」
言われるがまま時間を確認すると、十八時になろうとしていた。
「本当だ、やばい」
坂井君との待ち合わせ時刻は十八時。