毒舌紳士に攻略されて
初デートは彼の実家
小さい頃から夢見ていた。
私にもいつかプロポーズしてくれる人が現れると――。
その人は一体どんな人なのだろうか?と、何度妄想したことか。
“俺の嫁になってくれない?”
この言葉の先には、どんな意味が隠されているのだろうか?
冗談? 本気?
それは言った本人、坂井君にしか分からないけれど……もし、もしも本気だったとしたら?
「えぇっ!?プロポーズ!!?」
「ちょっと声大きい!!下にお母さんがいるんだから!」
「……ごめん」
琴美は慌てて両手で口を塞いだ。
土曜日の昼下がり。
同期会の次の日は、ほぼと言っていいほど琴美が謝罪も兼ねて我が家を訪ねてくる。
そして今日もやってきたものの、昨日のことがあった私は、とてもじゃないけれど正常に振る舞えるはずなどなく。
全てを話している途中、“嫁になれよ”発言に大きく反応されてしまった。
「それでそれで!?」
先ほどよりもより一層興味深々と言いたそうに、テーブルの上に身を乗り出して聞いてきた。
ここまで話したら最後まで話すべきだ。
反応が予想出来つつも、ありのままの出来事を話した。
私にもいつかプロポーズしてくれる人が現れると――。
その人は一体どんな人なのだろうか?と、何度妄想したことか。
“俺の嫁になってくれない?”
この言葉の先には、どんな意味が隠されているのだろうか?
冗談? 本気?
それは言った本人、坂井君にしか分からないけれど……もし、もしも本気だったとしたら?
「えぇっ!?プロポーズ!!?」
「ちょっと声大きい!!下にお母さんがいるんだから!」
「……ごめん」
琴美は慌てて両手で口を塞いだ。
土曜日の昼下がり。
同期会の次の日は、ほぼと言っていいほど琴美が謝罪も兼ねて我が家を訪ねてくる。
そして今日もやってきたものの、昨日のことがあった私は、とてもじゃないけれど正常に振る舞えるはずなどなく。
全てを話している途中、“嫁になれよ”発言に大きく反応されてしまった。
「それでそれで!?」
先ほどよりもより一層興味深々と言いたそうに、テーブルの上に身を乗り出して聞いてきた。
ここまで話したら最後まで話すべきだ。
反応が予想出来つつも、ありのままの出来事を話した。