運命の出会い
ライブも終わり、数日たったある日。リビングでくつろいでると、ヒリトは自室から真っ赤なドレスを持って出てきた。
「すごいドレス、どうしたの?」
「作った」
ノースリーブでスカートの部分にはスパンコールがあしらってある。
「靴も用意してあるから」
「靴も?どうしたの」
「みどりがより綺麗になってほしいから」
「そう?」
「それと今晩連れて行きたい所があるから、これを着てほしい」
「わかったわ」
ドレスを自室のクローゼットにしまい、一息つく。

夕方になり、私はドレスを着てみた。サイズはぴったりでいつ私のスリーサイズを計ったのだろう…
美容師さんに着てもらい、化粧直しと髪をセットしてもらいリビングにいるヒリトに見せる。
「綺麗だ…」
「ヒリトもスーツきまってるよ」
表にリムジンが待ってて中に乗り込む。
車は高級ホテルに着き、ヒリトのエスコートで最上階まで行く。
「ヒリト様、お待ちしておりました。どうぞ窓際の席へどうぞ」
席につくと外の夜景がとても綺麗、宝石を散りばめたようだ。
「とても綺麗」
「みどりにはかなわないよ」
「またまたそんなこと言って」
料理を食べながらいろんな話をした。
出会った時の事とか、マネージャーになってからの事とか…
一通り食事が終わった頃、ヒリトは真剣な顔をした。
「実は今日大切な話があるんだ」
「大切な話?」
「うん、これ」
胸ポケットから箱を出す。
「受け取ってもらえないか?」
箱を開け私に見せたのは、3カラットのダイヤモンド。
「これって…」
「婚約指輪、結婚を考えてる」
「結婚?」
「すぐとは言わない。いずれね」
「はい」
左の薬指にリングがすっぽりはまった
「ありがと、うれしい」
「良かった、断られたらどうしようかと思った」
「断るわけないじゃない」
指輪を見て幸せを感じる。
これから先どんなことがあってもこの人に着いていこう。
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