運命の出会い
決断
私は今スーツを着てとあるビルにいる。
「すいません、花咲と申しますが社長さんはおられますでしょうか?」
「話は伺っております。社長室までご案内致します」
エレベーターに乗り、3階で降りる。
コンコン
「社長、花咲様をお連れしました」
「どうぞ」
ドアが開き、ヒリトが顔を上げる。
「どうぞ、好きなところに座って」
二人掛けのソファーに座り、カバンを横に置く。
「今日はいい話が聞けるのかな?」
「はい。マネージャーの件お受けしようと思いまして」
「それはよかった。じゃあ、加藤を呼ぶよ。今のマネージャーだ」
内線で連絡をとり5分ほどして、お腹の大きな加藤と呼ばれる女性が入ってきた。歳は30代前半緩くウェーブのかかったブラウンの髪、仕事に対して真面目に取り組んでいるのが一目でわかる。
「初めまして加藤と言います。社長から色々話を聞いてます」
「花咲です。よろしくお願いいたします」
「早速今日から、引き継ぎをしてもらおうかな」
「「はい」」
ヒリトのスケジュール帳を受け取り、今日の予定を見る。
音楽番組が3件
加藤さんと一緒に周りマネージャーとはどういうものか教えられる。
それから3ヶ月。
マネージャー業も板につき、加藤さんの送別会を開く事になった。
「加藤さん、お疲れさまでした」
グラスがカチンとなる。
「加藤さん。赤ちゃんの名前決めてあるんですか?」
「いちをね。葵ってどうかな?」
「葵ちゃんか〜いい名前ですね」
「ありがと、花咲さんも社長との子頑張って作ってね」
頬がカーっと赤くなる。加藤さんの目にはそう見えるのかな…
送別会もお開きになり私はヒリトを車で送る。
車を運転することにもなれ、ヒリトの自宅に向かう。初めて見た時は何て大きな家に住んでるんだろうと思った。
「社長、着きましたよ」
「あぁ、2人の時はヒリトって呼んでくれ」
「はい、ヒリトさん」
「少し、上がっていかないか?」
「ん…はい」
時計を見ると夜の11時を回っていた。
鍵を開け中に入る。何度か部屋に入った事があり、コーヒーを入れるのは私の仕事だ。
「はい、ヒリトさん」
「ありがとう」
ソファーに座ると隣にヒリトが寄ってくる。
「なあ、みどりさん。俺の事どう思ってる?」
カップを置き、甘いマスクを私に向ける。
「立派な社長で頼りがいがありますよ」
「そうじゃなくて、俺自身をどう思ってる?あの時の返事が聞きたいんだ」
私もカップを置き、ヒリトを見る。
「何度か食事やドライブして思ったんですけど、ステキな人だな〜て、私なんかでいいのかな?」
「俺はみどりさんがいい」
「…はい」
「よかった…」
スーツの上から抱き締められ、熱い包容が続く。
「すいません、花咲と申しますが社長さんはおられますでしょうか?」
「話は伺っております。社長室までご案内致します」
エレベーターに乗り、3階で降りる。
コンコン
「社長、花咲様をお連れしました」
「どうぞ」
ドアが開き、ヒリトが顔を上げる。
「どうぞ、好きなところに座って」
二人掛けのソファーに座り、カバンを横に置く。
「今日はいい話が聞けるのかな?」
「はい。マネージャーの件お受けしようと思いまして」
「それはよかった。じゃあ、加藤を呼ぶよ。今のマネージャーだ」
内線で連絡をとり5分ほどして、お腹の大きな加藤と呼ばれる女性が入ってきた。歳は30代前半緩くウェーブのかかったブラウンの髪、仕事に対して真面目に取り組んでいるのが一目でわかる。
「初めまして加藤と言います。社長から色々話を聞いてます」
「花咲です。よろしくお願いいたします」
「早速今日から、引き継ぎをしてもらおうかな」
「「はい」」
ヒリトのスケジュール帳を受け取り、今日の予定を見る。
音楽番組が3件
加藤さんと一緒に周りマネージャーとはどういうものか教えられる。
それから3ヶ月。
マネージャー業も板につき、加藤さんの送別会を開く事になった。
「加藤さん、お疲れさまでした」
グラスがカチンとなる。
「加藤さん。赤ちゃんの名前決めてあるんですか?」
「いちをね。葵ってどうかな?」
「葵ちゃんか〜いい名前ですね」
「ありがと、花咲さんも社長との子頑張って作ってね」
頬がカーっと赤くなる。加藤さんの目にはそう見えるのかな…
送別会もお開きになり私はヒリトを車で送る。
車を運転することにもなれ、ヒリトの自宅に向かう。初めて見た時は何て大きな家に住んでるんだろうと思った。
「社長、着きましたよ」
「あぁ、2人の時はヒリトって呼んでくれ」
「はい、ヒリトさん」
「少し、上がっていかないか?」
「ん…はい」
時計を見ると夜の11時を回っていた。
鍵を開け中に入る。何度か部屋に入った事があり、コーヒーを入れるのは私の仕事だ。
「はい、ヒリトさん」
「ありがとう」
ソファーに座ると隣にヒリトが寄ってくる。
「なあ、みどりさん。俺の事どう思ってる?」
カップを置き、甘いマスクを私に向ける。
「立派な社長で頼りがいがありますよ」
「そうじゃなくて、俺自身をどう思ってる?あの時の返事が聞きたいんだ」
私もカップを置き、ヒリトを見る。
「何度か食事やドライブして思ったんですけど、ステキな人だな〜て、私なんかでいいのかな?」
「俺はみどりさんがいい」
「…はい」
「よかった…」
スーツの上から抱き締められ、熱い包容が続く。