もうこれ以上噛まないで
昼間のOLになった私に対して、居酒屋の店長であるタツキとのデートは彼が休みの日、私が仕事を終えた平日がメイン。
次にタツキに逢ったのは、初めてのあの日から一週間が過ぎた居酒屋が定休日の水曜日だった。
「久しぶり!!」
なんだか……今までと違って急に照れくさくなり、俯いてしまった私の手を取ると、タツキは恥ずかしげも無く口にする。
「なんかさ……優、大人っぽくなった気がする」
耳元で「俺のおかげかな?」なんて囁くから、更に私は照れてしまう。