愛を教えてくれた君に
ーKanataー
はぁ~俺に里菜さんの相手押しつけやがって。
俺は学校帰りに里菜さんを迎えに行った。
その途中に海司を見た。
海司は見たことないぐらい真っ赤な顔をして、
少し戸惑った顔だった。
でも少し幸せそうで、相手の女が気になった。
その子は俺の高校で1番可愛いと言われてる
虹恋ちゃんだった。
アイツらいつから?。
ってコレ里菜さんヤバいんじゃね?っと思い
俺は里菜さんのとこに急いだ。
「奏多。昨日海司と居たって嘘でしょ。」
案の定。すご い剣幕だった。
海司とはもちろん付き合ってない。
だが海司があの夜にあんな約束をしてしまったから。
里菜さんは海司に近寄る女を排除し、海司を束縛し続けた。
「ホントっすよ。」
海司がつきそうな嘘くらいならすぐわかる。
「ならなんで海司、あの女と居るの?」
「昨日あの子、たまたま海司が保健室まで運んでやってて」
「だから?」
「放課後はそのまま俺ん家来て、すぐ寝てました。」
「で?」
「多分学校行くの怠くなって休んだんじゃないですか?」
その剣幕はどんどん増 してるように見えた。
「それで海司がなんであの子といるの?」
「里菜さんが今日病院なの知ってたから
先に来てまってたんじゃないんですか?」
「は?ならなんで?あの子追っかけるの?」
「心配だったから?俺、海司じゃないんで知りません。」
里菜さんの質問攻めをどうにか回避し。
なにか考えてる様子だった。虹恋ちゃんが危ないな。
もしもの場合は俺が守ってやろう。
海司にはきっと無理だ。
でも…今回の海司は何かが違う気がする。
里菜さんじゃなくて、虹恋ちゃんを優先してる気がする。