二回目のプロポーズ
「もう一枚は?」
「もう一枚はひみつ!」
そういって雪は見せてくれなかった
「なんだかんだでお互いの夢のこと書いてんな」
「裕也は一つの絵馬に二つも書いてるし!」
「欲張りすぎたかな」
「です!」
2人の夢というのは
俺は医者、雪は看護師になるということで別にお互いが話し合って決めたわけではなかった
俺の父親が医者で小さい頃から憧れていてそれがいつしか夢になっていて
雪は小学生の頃とても体が弱くよく長い間病院にいて、その時に看護師さんになりたいって思ったらしい。
「しかし、2人の夢がほとんど同じなんだもんな」
「うん!裕也が医者で、わたしが看護師、もしかしたら同じ病院で働くかもね」
「そうなるといつも2人一緒だな」
「うん」
「よし、寒いし帰るか?」
「うん、あ!」
神社の鳥居のしたにたどり着いたとき雪が降りはじめてきて
「今年はよくふるな」
「そうだね」
「まあ、雪は嫌いじゃないけどな」
「ゆきに惚れてますからね」
「ば!なにいって、今は降ってる雪の話だろ!」
「あは!裕也顔真っ赤!」
「ああもう!そうだよ大好きだよ雪のことがな!」
「はう!裕也、声大きすぎ!」
「お返しだ!」
「もう!」
そんな感じで2人のはじめての初詣が終わった。