二回目のプロポーズ
卒業と遠距離
「ふう〜3月でもまだ寒いな」
まあ今日が高校の制服を着るのは最後なのだが
「おはよ〜裕也!」
雪がうしろから両手を顔につけてきて
「ば、やめろ雪!」
「あは!裕也はやっぱりあったかい」
「まったく、俺はカイロじゃないんですがね?」
「雪専用のカイロです!」
「手袋ぐらいしろよ、まったく・・」
「だって手袋なんてしたら裕也と手つなげないんじゃん!」
そういって雪は手を差し出してきて
「やだよ!雪の手まじで冷てえからな」
「えー」
「だから」
雪の手を掴んで自分のポケットの中へいれる
「どうや?」
「・・・・いいかも」
恥ずかしいのか雪の顔が少し赤い
「今日で高校生も終わりなんだなー」
「そうだね〜無事二人とも志望校合格したし」
「雪はギリギリだったけどな」
「はいはい、その節はお世話になりました裕也先生!」
「よし!卒業式が始まっちまう急ぐぞ雪!」
「うん!」