二回目のプロポーズ

卒業と遠距離


「ふう〜3月でもまだ寒いな」

まあ今日が高校の制服を着るのは最後なのだが

「おはよ〜裕也!」

雪がうしろから両手を顔につけてきて

「ば、やめろ雪!」

「あは!裕也はやっぱりあったかい」

「まったく、俺はカイロじゃないんですがね?」

「雪専用のカイロです!」

「手袋ぐらいしろよ、まったく・・」

「だって手袋なんてしたら裕也と手つなげないんじゃん!」

そういって雪は手を差し出してきて

「やだよ!雪の手まじで冷てえからな」

「えー」

「だから」

雪の手を掴んで自分のポケットの中へいれる

「どうや?」

「・・・・いいかも」

恥ずかしいのか雪の顔が少し赤い

「今日で高校生も終わりなんだなー」

「そうだね〜無事二人とも志望校合格したし」

「雪はギリギリだったけどな」

「はいはい、その節はお世話になりました裕也先生!」

「よし!卒業式が始まっちまう急ぐぞ雪!」

「うん!」

< 27 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop