二回目のプロポーズ
・第四章・
君の笑顔
雪から連絡がこなくなって半年がたっていた
「もしもし?裕也君ですか?」
「はいそうですが?どちらさまでしょう?」
知らない番号からの電話だった
「雪の母です・・・」
「え!お母さん?どうしたんですか」
あまりに急すぎて本当にびっくりして
「本当に急にごめんなさい」
「なにがです」
「わたしのせいであなた達2人の関係をこんな感じにして・・・」
「やっぱり、何かあったんですね」
あれから雪に何度連絡しても何の反応も無く気にはなっていた
「雪と日村君が付き合っていたことを話したの」
「・・・そうですか」
「そして雪と付き合う人は普通の人よりきついっても言ってしまって」
「なんでまたそんなことを」
「雪はもう歩けないじゃない、それだけでどれだけ大変なことか」
「僕はそんなことを気にしてなかったですよ」
「それから雪は部屋にこもるようになって今じゃ何の会話もないの」
「そんなことに」
「こんなことをあなたにお願いするのは筋違いなのはわかっているのだけど、雪のことをお願いできないかしら」
「・・・僕でよければ」
「ごめんなさいね、こっちが雪のことをそっとしておいてって言ったのに」
「・・いえ」