二回目のプロポーズ
それから毎日のように雪の携帯に電話をしたがでてくれることは無く
「今日も駄目か・・・」
一週間かけ続けてそんな時である
『日村先生〜』
「待って、待って順番にね」
最近俺は小児科の子供達に勉強を教えている
『日村先生〜ここわからん!』
「え?ああ、ここはね」
「ありがと、もういいから」
忘れるはずのない声がした
そこには雪が居た、ちょっと髪の毛がのびて眼鏡をかけていたが一目でわかった
「雪さん!」
「こんにちは、久しぶりです日村君」
「どうして病院に?」
「それは、最近毎日のように電話をかけてくるので直接来ました」
「はは、そうですか」
『先生〜早く〜』
「ああ!ちょっと待って!」
「行ってあげてください」
「よかったら、雪さんも教えてもらえないですか?僕一人じゃみんなを見きれなくて」
「わたしがですか?」
「はい!」
少し雪は考えて
「わたしでよければ・・・」
「みんな!新しい先生です!雪先生が今日は見てくれますよ」
『新しい先生だあ〜』
すぐ子供達は雪の元に駆け寄って、車椅子な分みんなとの距離が近い
『雪先生〜!』
そして初めて雪が笑った