獣(犯罪者)に愛された女子高生


こんな事、一生に一度あるかないかくらいに貴重じゃない?しかも相手は、一千万人に一人程度にしか産まれてこなさそうな美貌の美男子!!


夢ならまだ覚めないでー!



…とか一人で舞い上がっていたのもつかの間、あたしは一瞬にして顔が赤から青はと変わった。



「セイル!!う、後ろ!後ろ!」

「…」



ぎゃー!なんで黙ってんのさ!!後ろ!変なのがこっちに飛び込んできてるのにー!!



あたしは固く目を閉じた。




バキッ!


『ギャインッ!!』




何かを殴ったような音の後に、奇妙な声が聞こえた。



「くそ、逃げたか…」

「んん〜ッ……ちょっ、セイル。そろそろ離してくれない?…大量出血で死にそう////」

「あ?なら丁度いい」

「え?」



ガシッ…


………へ?
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