獣(犯罪者)に愛された女子高生
大きな大きな地鳴りと共に目の前へとなにかが落ちてきた。
あまりの衝撃に目を閉じた。
…オォォォン……ブワッ!
「ひゃッ…」
衝撃の後は、強力な風圧があたしの体を襲った。
「っ〜、なんなのよ一体……」
風が弱くなった頃に目を開けると、私は自分の目を疑った。
周りは全て巨木に囲まれ太陽が当たらなく、暗かった。そんな場所に、あたしは一人立っていた。
「なに、これ…」
そうだ、これは夢だ。きっとさっきの衝撃でどっかに頭をぶつけたんだ!
よしっ、夢なら痛みは感じないはず…
あたしは思いっきり左右の頬を引っ張った。
あたしは脱力し、その場に座り込んだ。