イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
10、経験値 ー 瑠海side
桃華と一緒に店の手前で車を降りる。
「本当にやるんですか?」
桃華が不安げな顔で俺に聞いてくる。
「そのセリフ今日6回目だよ。いい加減聞き飽きた」
「でも……」
「でももなし。余計な事は喋らないでね。ほら行くよ」
そう言って桃華の手に指をからませたら、彼女がギャーっと悲鳴を上げた。
耳が痛い。
「その悲鳴何なの?ヘビでもいた?」
顔をしかめて理由を聞けば、訳の分からぬ理由で責められた。
「な、なんで指なんてからめるんですか?」
「ただ恋人繋ぎしただけだよ。何をそんなに大騒ぎしてるの?まさか男と手をつないだ事もないって言うつもり?」
「家族以外とは小学校の遠足以来繋いでません!」
一体どういう生活していたんだ?
「そこ威張るとこ?恋愛偏差値低すぎ。ここまで来ると天然記念物だね」
ククッと笑ってからかえば、彼女は開き直った。
「悪かったですね。恋愛偏差値低くて。でも、ひとりでだって楽しく過ごせるんですから、恋人なんて必要ないじゃないですか。私は家で誰にも邪魔されずまったりしたいんです」
「本当にやるんですか?」
桃華が不安げな顔で俺に聞いてくる。
「そのセリフ今日6回目だよ。いい加減聞き飽きた」
「でも……」
「でももなし。余計な事は喋らないでね。ほら行くよ」
そう言って桃華の手に指をからませたら、彼女がギャーっと悲鳴を上げた。
耳が痛い。
「その悲鳴何なの?ヘビでもいた?」
顔をしかめて理由を聞けば、訳の分からぬ理由で責められた。
「な、なんで指なんてからめるんですか?」
「ただ恋人繋ぎしただけだよ。何をそんなに大騒ぎしてるの?まさか男と手をつないだ事もないって言うつもり?」
「家族以外とは小学校の遠足以来繋いでません!」
一体どういう生活していたんだ?
「そこ威張るとこ?恋愛偏差値低すぎ。ここまで来ると天然記念物だね」
ククッと笑ってからかえば、彼女は開き直った。
「悪かったですね。恋愛偏差値低くて。でも、ひとりでだって楽しく過ごせるんですから、恋人なんて必要ないじゃないですか。私は家で誰にも邪魔されずまったりしたいんです」