イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
あれが木村って男か。
顔は笑顔だが、目は決して笑っていない。
さて、相手はどういう反応をするだろうか?
「木村さん、遅れてすみません。でも、私はやっぱり……」
桃華がペコリと頭を下げて謝るが言葉が続かない。
そんな彼女に代わって、俺が相手の男を見据え一言一句はっきり口にした。
「悪いけど、桃華は僕と付き合ってるんだ」
「それは初耳ですね。桃華さんのお兄さんはそんな事は言ってませんでしたけど」
俺が桃華と現れた時点でこういう展開はある程度予想していたのだろう。
木村という男は落ち着いていた。
「桃華は恥ずかしがり屋でね。社内恋愛だし、なかなか言えなかったんだよ。申し訳ないが諦めて欲しい」
「社内恋愛?ひょっとしてちょっと食事にって言って香港まで行っちゃった上司?」
顔は笑顔だが、目は決して笑っていない。
さて、相手はどういう反応をするだろうか?
「木村さん、遅れてすみません。でも、私はやっぱり……」
桃華がペコリと頭を下げて謝るが言葉が続かない。
そんな彼女に代わって、俺が相手の男を見据え一言一句はっきり口にした。
「悪いけど、桃華は僕と付き合ってるんだ」
「それは初耳ですね。桃華さんのお兄さんはそんな事は言ってませんでしたけど」
俺が桃華と現れた時点でこういう展開はある程度予想していたのだろう。
木村という男は落ち着いていた。
「桃華は恥ずかしがり屋でね。社内恋愛だし、なかなか言えなかったんだよ。申し訳ないが諦めて欲しい」
「社内恋愛?ひょっとしてちょっと食事にって言って香港まで行っちゃった上司?」