イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
こっちが行かなくても瑠海の周りに人が集まる。
住んでる世界が違うなって改めて思った。
瑠海が捕まってる間に、ひとり抜けて横のテーブルに用意された美味しそうなオードブルに手を伸ばす。
「ふふふ、こういう役得がないとね」
デザートも全部制覇しちゃおうかな。
ひたすらモグモグ食べていると、一通り挨拶を終えたらしい兄に頭を軽くはたかれた。
「さっきから見ていたが、食べ過ぎだ。同じ身内かと思うと恥ずかしい。一体何しに来たんだ?一応仕事で来たんだろ?」
私が皿に乗せたケーキの山を見て兄は呆れ顔。
「だって、知らない人ばっかりで、食べてないと退屈なんだもん」
「今日の主役とは知り合いだろう。ちゃんと挨拶しろよ」
「それはもちろん」
「お前の連れは忙しそうだな。お前が付き合ってる相手がどういう男かよく見ておくといい」
兄がポンと私の頭に手を置いて人ごみの中に消える。
住んでる世界が違うなって改めて思った。
瑠海が捕まってる間に、ひとり抜けて横のテーブルに用意された美味しそうなオードブルに手を伸ばす。
「ふふふ、こういう役得がないとね」
デザートも全部制覇しちゃおうかな。
ひたすらモグモグ食べていると、一通り挨拶を終えたらしい兄に頭を軽くはたかれた。
「さっきから見ていたが、食べ過ぎだ。同じ身内かと思うと恥ずかしい。一体何しに来たんだ?一応仕事で来たんだろ?」
私が皿に乗せたケーキの山を見て兄は呆れ顔。
「だって、知らない人ばっかりで、食べてないと退屈なんだもん」
「今日の主役とは知り合いだろう。ちゃんと挨拶しろよ」
「それはもちろん」
「お前の連れは忙しそうだな。お前が付き合ってる相手がどういう男かよく見ておくといい」
兄がポンと私の頭に手を置いて人ごみの中に消える。