イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
原因はこの高いヒールの靴。
花魁かっていうくらい高さがある。
立食パーティはいいけど、このまま立ってるのは辛い。
不格好だが足を引きずりながらなんとか大広間を出て廊下に行くと、近くにあった椅子に腰を下ろした。
靴の中がなんかべとべとする。
これは……マメが出来て潰れたのかも。
靴を脱いでみたら、やっぱり血だらけで……。
「最悪。慣れない事はするもんじゃない」
はあーっと溜め息をつくと、不意に誰かの声がした。
「靴擦れですか?ひどいですね」
木村さんだった。
また溜め息が出そうになる。
今日は厄日か。
「歩けますか?」
木村さんはポケットからハンカチを出して、私に近づいてくる。
花魁かっていうくらい高さがある。
立食パーティはいいけど、このまま立ってるのは辛い。
不格好だが足を引きずりながらなんとか大広間を出て廊下に行くと、近くにあった椅子に腰を下ろした。
靴の中がなんかべとべとする。
これは……マメが出来て潰れたのかも。
靴を脱いでみたら、やっぱり血だらけで……。
「最悪。慣れない事はするもんじゃない」
はあーっと溜め息をつくと、不意に誰かの声がした。
「靴擦れですか?ひどいですね」
木村さんだった。
また溜め息が出そうになる。
今日は厄日か。
「歩けますか?」
木村さんはポケットからハンカチを出して、私に近づいてくる。