イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
待ってなんかいられない。
ぐずぐずしてる暇はないんだ。
「落ち着けよ、瑠海。待つしかない。この雪じゃあどうにも出来ない」
ここでじっと待つ?
ふざけるな!
桃華を見捨てるようなものだろう。
救助隊が出動出来ないなら……。
「俺が行く」
「は?お前、頭がおかしくなったんじゃないか。こんな吹雪の中探しに行けば、お前だって無事ではすまないぞ!」
「そうよ、瑠海。無茶は止めて!瑠海まで死んじゃうわ!」
セーラが俺の腕をつかんで止めようとするが俺はその手をそっと外すと、努めて穏やかな声で言った。
「桃華が待ってる。行くよ。三十分はリフトを止めないよう担当者に連絡しておいて。あと、日本大使館にいる桃華のお兄さんにも連絡して欲しい」
ぐずぐずしてる暇はないんだ。
「落ち着けよ、瑠海。待つしかない。この雪じゃあどうにも出来ない」
ここでじっと待つ?
ふざけるな!
桃華を見捨てるようなものだろう。
救助隊が出動出来ないなら……。
「俺が行く」
「は?お前、頭がおかしくなったんじゃないか。こんな吹雪の中探しに行けば、お前だって無事ではすまないぞ!」
「そうよ、瑠海。無茶は止めて!瑠海まで死んじゃうわ!」
セーラが俺の腕をつかんで止めようとするが俺はその手をそっと外すと、努めて穏やかな声で言った。
「桃華が待ってる。行くよ。三十分はリフトを止めないよう担当者に連絡しておいて。あと、日本大使館にいる桃華のお兄さんにも連絡して欲しい」