イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 お願いだから死なないで!

「私……まだあなたに何も伝えてない!」

 こんな状況なのにパパラッチはシャッターを切る。

 眩しいフラッシュに耳障りなシャッター音。

 どうして誰も助けてくれないの!

「お願い、誰か瑠海を助けて!誰か!」

 瑠海の身体を抱きながら私は声を限りに叫んだ。
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