イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
何でこんな奴に見当違いな事言われなきゃいけないの!
一瞬かっとなったが、理性でなんとか堪えた。
勝手に何でも決めつけて最低。
「あなたには死んでも物をねだりませんから。横の彼女は総額300万てとこですか?副社長にしては安いですね」
隣の金髪女の身に付けているブランドの総額をパッと計算し、瑠海を見据える。
兄が紙袋を手に持ち戻ってくると、私は兄の腕に手をかけ瑠海を振り返らずに足早に店を出た。
私も……あんな事言うなんて最低だ。
これじゃあ、あいつと変わらない。
「瑠海・アングラードと知り合いなのか?」
店から離れると、店を出てからずっと無言だった兄が口を開いた。
「瑠海を知ってるの?」
「ヨーロッパじゃ有名人だ。ルクエの王位継承者だしな。それに、俺は来月からパリのフランス大使館へ赴任する。これから彼とは頻繁に顔を会わせる事になるだろうな」
一瞬かっとなったが、理性でなんとか堪えた。
勝手に何でも決めつけて最低。
「あなたには死んでも物をねだりませんから。横の彼女は総額300万てとこですか?副社長にしては安いですね」
隣の金髪女の身に付けているブランドの総額をパッと計算し、瑠海を見据える。
兄が紙袋を手に持ち戻ってくると、私は兄の腕に手をかけ瑠海を振り返らずに足早に店を出た。
私も……あんな事言うなんて最低だ。
これじゃあ、あいつと変わらない。
「瑠海・アングラードと知り合いなのか?」
店から離れると、店を出てからずっと無言だった兄が口を開いた。
「瑠海を知ってるの?」
「ヨーロッパじゃ有名人だ。ルクエの王位継承者だしな。それに、俺は来月からパリのフランス大使館へ赴任する。これから彼とは頻繁に顔を会わせる事になるだろうな」