イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「……わかりました」

「これからイーサンとちょっと食事に出かける。スケジュールは適当に調整して。じゃあ、後は頼んだよ」

 瑠海は私を見てニヤリとすると、すたすたと歩いてオフィスを出て行く。

 そんな彼の後ろ姿をギッと私は睨み付けた。

 今十時なのにこれから食事に出かけるって何よ。

 いいご身分ですね。

 朝食ぐらい済ませろって言いたい。

 セレブってそれが当たり前なの?

 これから打合せ入ってたのに、早速調整ですか?

 おまけにスカート履けだあ?

 ふざけんな! 何様だ!

 ぶつくさ瑠海の文句を言いながら、打合せを別の日にずらしてスケジュールを調整すると、瑠海からのメールをチェックした。
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