イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「ただの仕事の確認だよ」
イーサンが面白がるような甘い話はひとつもない。
「会食中もずっと上の空って感じだったし、桃華ちゃんの連絡待ってたんだろ?」
「何を勘違いしてるか知らないが、桃華には男がいるよ」
「え?そうなのか?」
「抜け目ないタイプの男。お前じゃ勝てないよ」
雰囲気でわかる。
全て見通すようなあの男の目。
只者ではない。
どこかで見たような気がするがどこでだっただろう?
「そう言えば、日本のフランス大使、来月から代わるみたいだぞ。お前のとこにもメールとパーティの招待状来てるはずだ」
「フランス大使ね」
そう言えば、来ていたな。
フランス大使……。
あっ、どこかで見たと思ったらあの男……。
イーサンが面白がるような甘い話はひとつもない。
「会食中もずっと上の空って感じだったし、桃華ちゃんの連絡待ってたんだろ?」
「何を勘違いしてるか知らないが、桃華には男がいるよ」
「え?そうなのか?」
「抜け目ないタイプの男。お前じゃ勝てないよ」
雰囲気でわかる。
全て見通すようなあの男の目。
只者ではない。
どこかで見たような気がするがどこでだっただろう?
「そう言えば、日本のフランス大使、来月から代わるみたいだぞ。お前のとこにもメールとパーティの招待状来てるはずだ」
「フランス大使ね」
そう言えば、来ていたな。
フランス大使……。
あっ、どこかで見たと思ったらあの男……。