イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
「でも、木村さんモテるでしょう?わざわざ私なんか相手にしなくても。兄に脅されてるなら気にしないで下さいね。私から言って聞かせますから」
「先輩は怖いですけど、でもそれが理由で今日来た訳ではないんですよ。先輩に会う度に桃華さんの話聞かされて、興味があったんです。でも・・・今日初めて会った気はしない。まずはメル友になりませんか?」
「メル友なら。でも……それ以上は考えられません」
躊躇いながらもそう返事をしたら、木村さんはニコッと笑った。
「それで良いです。でも、今週末には日本を発たなければならないので、一度だけ食事しませんか?」
「兄が同席するなら……」
助けを求めるようにチラッと兄に目を向ける。
「お前は幼稚園児か」
兄の容赦ない言葉が私の頭にグサッと突き刺さった。
「だって……」
「食事くらいひとりで行って来い。何なら泊まりでもいいぞ」
兄は私を見てニヤリ。私は思わず抗議した。
「お兄ちゃん!」
「食事だけです。ちゃんとおうちには帰します。一緒に上司の愚痴でも言いませんか?」
「先輩は怖いですけど、でもそれが理由で今日来た訳ではないんですよ。先輩に会う度に桃華さんの話聞かされて、興味があったんです。でも・・・今日初めて会った気はしない。まずはメル友になりませんか?」
「メル友なら。でも……それ以上は考えられません」
躊躇いながらもそう返事をしたら、木村さんはニコッと笑った。
「それで良いです。でも、今週末には日本を発たなければならないので、一度だけ食事しませんか?」
「兄が同席するなら……」
助けを求めるようにチラッと兄に目を向ける。
「お前は幼稚園児か」
兄の容赦ない言葉が私の頭にグサッと突き刺さった。
「だって……」
「食事くらいひとりで行って来い。何なら泊まりでもいいぞ」
兄は私を見てニヤリ。私は思わず抗議した。
「お兄ちゃん!」
「食事だけです。ちゃんとおうちには帰します。一緒に上司の愚痴でも言いませんか?」