イジワル副社長はウブな秘書を堪能したい
 私にも兄と同じ血が流れている。

 兄が言うんだから私は負けない。

 そうよ。

 私にはシャーリーと兄がいる。

 待ってなさいよ、瑠海。

 まずは、あんたに美味しいコーヒー入れて、ギャフンと言わせるんだから。

 家に帰ると改めてコーヒーの淹れ方をネットで調べ、ひたすらコーヒーの淹れ方を練習する。

 木村さんの事も完全に忘れ明日こそは……そう意気込んでいたのに、私にあんな悲劇が起こるなんて思ってもみなかった。
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