Black World
「Black Magic」

「え?」

「選ばなきゃイケねぇなら、Black Magic」


そんな選択肢が成瀬にあるなんて、これっぽっちも考えなかった。


そもそも、1度もそんな話はなかった。


なのに、なんで?


「入りたいなら、入れば良いじゃん」

「Black Magicが何処の誰かも知らねぇのに、どうやって許可貰うんだよ」


成瀬は呆れたように、口にする。


一般的にBlack Magicの人間を、誰も知らないんだった。


成瀬がそんなフォローをしなければ、余計なことを口にしていたかもしれない。

だから、そこでBlack Magicの話を終わらせた。

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