Black World
ウザッ。


何が悲しくて、アンタ達と遊ばなきゃイケないのよ。


折角前に進もうとしてるのに、邪魔しないでよ。


「シカトはないんじゃない?声掛けてあげたのに」


頼んでないし。


「そうそう。楽しもうよ」


私は相手の言葉に耳を貸さず、足早に足を進める。


そんな私に痺れを切らし、相手の1人が私を捕らえるように肩に手を回す。


「離して」


振り払おうとしてるのに、男の力が強くて中々振り払えない。


このまま、投げてしまおうか。


どうせ女だからって、私のことを甘く見てるに違いない。


相手も、隙だらけだし。

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